今回ちょっと長めです…。
リーマンショック、東日本大震災などを経て
日本人の価値観は大きくシフトしようとしています。
また、世界的な不景気で、経済的な向上は
これ以上望めそうもありません。
この移行期的混乱期に、体調を崩したり、
毎日何となく気分が暗かったり、
心が怒りや不安に占められていて、
生きづらさを感じている方が多いようです。
ネガティブな空気が蔓延する現代社会。
『挫けない力』が、これほど必要な時代はないと思います。
この成長の見込めない時代に、もっと大きなフレームで
「生きること」を見直し、健やかに幸せに生きていく方法を
私たちは求めています。
それは、外に向かっていく価値観ではなく、
むしろ、自分の内部に向かっていく価値観でしょう。
では、それをどう獲得していくか。
鍵はセルフマネジメントと、
人生のプライオリティを考える時間=余裕。
心安らかにさわやかに生きていくためには、
「瞑想」や「祈り」などが有効だといいます。
ですが、特定の宗教をもたず、宗教へのアレルギーが強い人が多い
日本人には、それらはかなりハードルが高い行為でしょう。
本書では、『挫けない力』を養うツールとして
ランニングを推奨します。もちろん、少しハードルを下げて
ウォーキングでもOKです。
フィジカルとメンタルをセルフマネジメントする習慣を持つ人は、
そうではない人に比べて明らかに「挫けにくい」人です。
ビジネスにおいて望まれる人、活躍できる人は、
まさにこの「挫けにくい人」。
それだけではありません。
視座をさらに広げれば、人生そのものがぐっと生きやすく
毎日を楽しく生きていくことができるはずです。
自分の心身と向き合う「内省の時間」が確保でき、
気分をリセットし、思考をシンプルにする効果がある
ランニングやウォーキングに代表されるエンデュランス系スポーツ。
本書でぜひ、実践していただければと思います。