走っている人なら、誰かに「走ってるときって、何考えてるの?」
と聞かれることが一度や二度ではないはず…。
その言葉の裏には、「よく退屈しないね?」という
意味を嗅ぎ付けてしまうもの(笑)。
週末20キロランニングを継続中の私の場合、2時間という
比較的長い時間、走り続けているわけですが、
具体的に何を考えているのか、この間、自分自身を観察してみました。
すると、やはりこの先にある100キロマラソンのさまざまな
シミュレーションがメインでした。
「どんだけすごいんだろう」とか、じゃあ、「どういうトレーニングを
いつからすれば完走できるのかな」、とか。はたまた「無事走り切った
ときの気分はどんなものだろう」、「泣くのかな?」などややノー天気に。
そのほかに、『挫けない力』がどれだけ多くの人に読んで
もらえるかとか、PRや告知の方法などについて考えたり。
編集中は、「もっとこの要素を入れて」、「あれは削ってなど」、
内容のことが専らでした。
一通り、いろいろな想念が浮かんでは去っていきます。
重要なこともあるし、そうでないことも。
ふと、忘れていた記憶がよみがえってくることもあります。
住宅地に入ると、晩御飯のカレーの匂いなんてしてくるので、
遊びから家に帰る子どもの頃に戻ったような気分とか…。
正直、退屈なんてことはまったくありません。
すごいアイディアが浮かんだり、問題の解決策がぽっと
浮かぶことなど、そう滅多にありませんが、
うまく言えないけれど、「確かに今、生きている」という
実感、濃い時間を過ごした手ごたえが残ります。
走ることで、日常のさまざまなことが、いつの間にか
無意識のうちに整理できている感じ、というのが近いのかな。
最近は、コースを積極的に変えて、さまざまな場所、景色を
楽しんでいます。ちょっとした冒険気分や、迷子感覚を味わう。
あとで、地図で確認して、「おお、こんなとこまで行ったか」
なんていうのも楽しいですよ。
寒くて、外に出るのが億劫になる時期ですが、
私にとっては、なくてはならない習慣です。