上記のデータは、一見、走ることと直接関係ないように思えます。
しかし、以下のように読み取ることも可能ではないでしょうか──。
人間の抱える悩みは、そのほとんどが人との関わり合いによって
生ずると言われています。
家族関係をはじめ、友人・知人関係の充実は、
生きる上で非常に大きなウェイトを占めるものだと思います。
ビジネスでどれだけ成功したとしても、
いわゆる「社会的成功」だけで人間は幸せになれるものでは
ありません。
本書においても、「社会的成功」以上に「人間的成功」が必要になると
書かれています。
職場の人間関係は、人生の質の上でも非常に大切なものです。
なぜなら、人間が多くの時間を過ごすのは、
実は家庭や地域社会ではなく、職場だからです。
そこで人間関係の軋轢やストレスが多いと、
人生全体のクオリティが著しく損なわれてしまいます。
人間には好き嫌いがあって、どうしても仲良くできない人も
いるものだと思います。
さらに、人間関係は相手のあることなので、自分の力だけでは
どうにもならない…確かにそうだと思います。
しかし、毎日が充実していて、いつも上機嫌な人の周りには
人が集まってくるものですし、笑顔が絶えないものです。
その、生きる上での「余裕」が、
ギスギスした不安な時代に、自分だけではなく
周囲にも伝わっていき、笑顔を生む。
走ることで心身が健康を健康な状態に保つことができれば、
自然と普段から上機嫌になりますし、「余裕」が生まれます。
余裕は、経済的な面で生まれるのではなく、
日々、自分で心と体のマネジメントを通して生み出すもの。
つまり、走ることを生活習慣に落とし込んでいる人は
余裕を持っている人が多い。
そんな風にこのアンケート結果を読むことが
できると思うのですが、いかがでしょうか。