スピンアウト対談《石田淳×白戸太朗》Q&A編Part4 ビジネスとランニングに共通する感情のコントロールの重要性 - 「挫けない力」ブログ
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スピンアウト対談《石田淳×白戸太朗》Q&A編Part4 ビジネスとランニングに共通する感情のコントロールの重要性

最近、感情のコントロールができない人が多くなっているといいます。

お酒で理性を失って、車内トラブルを起こす例は昔からよく

ありましたが、最近では、朝の通勤電車でも喧嘩が起きたりしています。

 

会社や取引先でも、ストレスが溜まって、

つい感情的になったり、怒りにまかせて振る舞うということは

ないでしょうか?

 

私の場合は、どちらかと言えば怒られるほうなので(苦笑)…、

あまりその悩みはありませんが、

感情のコントロールは得意なほうではありません。

今回は、感情のコントロールについての質問です。

 

Q】仕事などで、すぐにぶつかってしまいます。悪いと思いながら、指示通りに動かない部下にもつい怒鳴ってしまったり…。どうすれば、感情を抑えて円滑な関係を築くことができるでしょうか。

A

★石田:感情のコントロールが上手にできない、ということですね。まず、『挫けない力』の92?93ページに書いた、「クリップ法」や「輪ゴム法」を試してみることを勧めます。

■白戸:感情が強いこと自体は、けっして悪いことじゃない。ただ、そのぶつけ方が問題なので。仕事でカッとするのは、それだけ仕事に対する情熱があるということですしね。

感情を爆発させる前に、一回場所を外して冷静になるのもいいですね。状況を客観視して整理する。それでもおかしいと思ったら、理路を考えて、相手に伝わるようにじっくり話をすればいい。生の感情をぶつけると、仮に正しいことを言っていても、相手には肝心の真意が伝わりません。

★石田:白戸さんの世界を転戦するアドベンチャーレースでの経験からもわかる通り、「怒ったら負け」ですよ。

■白戸:アドベンチャーレースでは過酷な状況の中、数日間、チームを組んで、それこそサバイバルのような生活をするわけですが、チームの仲間それぞれの人間性が出てきますし、精神的に鍛えられます。感情をぶつけ合っていては、ゴールすることはできません。

理由がどうあれ、怒った時点で他人のせいにしている、負けなんですよ。いかに協調して、ゴールを目指すかが勝負なのですから。

★石田:そういう意味では、ビジネスと同じですね。他人のせいにしないのは、すごく重要だと思います。「何でできないんだ!」「こいつが悪いからだ!」よりも、「じゃあ、どうすればできるんだろう?」と、建設的に考えたほうが絶対にいいですよね。状況をよい方向に変える行動が早めに取れるわけですから。

■白戸:そう、怒りに振り回されるのは、何も生み出さないし、目的を見失わせるだけです。向かうべき方向は同じなわけですから。

★石田:「自分の思うようにいかない」というのは、他人に期待しすぎるから、という面もあるでしょうね。昔は私も部下に厳しく当たっていましたが(苦笑)、最近は「怒ったら負け」だと思っています。

怒ったって何も変わらないですから。一瞬、締まりますけれど、長続きしない。そんな程度ですね。また同じミスを繰り返してしまいます。それよりも、部下がどうしたらできるんだろう、どう伝えればいいのだろうと考えます。

■白戸:怒りは、何も生産しないんですね。むしろ自分の中と、周囲を嫌な空気でむしばむだけ。

ただ、その感情をいかにプラスに転換していくか、これはスポーツでもビジネスでも重要なセルフマネジメントの一つと言えるでしょうね。

 

いかがでしたでしょうか。

今の社会は、「怒ったもの勝ち」とも言われますが、

目的が共有できていれば、マイナスの感情で士気が下がるより、

いかにプラスの感情に転化できるかが問われますね。

 

仮に自分に怒りを向けてしまう場合も同様。

もう一人の自分を叱りつけるより、励ましたほうがいい。

例えば、マラソンの最中に、予定通りに足が動かないと、

自分の練習不足を嘆き、怒るより、

励ましながら、その状況下で、どうゴールするかが重要です。

私も、その点、心してレースに挑みます!

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