「自分のため」、だけではなく - 「挫けない力」ブログ
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「自分のため」、だけではなく

最近、よく自問することがあります。

私にとっての仕事とは何なのか?

普通に考えれば、憲法に規定されているように、

国民の義務(権利)です。

また、日々の糧を得るために必要なことですね。

 

…自分で書いていてなんですが、

なんだか大げさなことになってきました(汗)

 

難しい話はさておき、やはり遣り甲斐とか、

他者の認証(評価されたり褒められること)が、

私を含め、多くの人のモチベーションになっている

ことと思います。

 

つまり、極論すればすべては「私のため」とも言えます。

ですが、成果がでない時、この考え方だけでは、

かなりしんどくなることも事実。

 

失敗は、すべて自分の責任として受け止めることは必要です。

しかし自負心や責任感が強すぎると、

自責の念や嫉妬、自己嫌悪に必要以上に駆られて

精神のバランスを乱しやすくなりそうです。

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『挫けない力』にある、「社会的成功」と「人間的成功」。

このバランスは非常に重要だと思います。

 

もし、欲に駆られて無我夢中で仕事をし、

社会的成功を収めることができたとしても、

おそらく、その欲望はとどまることを知らないのではないか。

ひとつ達成しても、十分な充足感を得られず、

また、次の成功に向かって休息もないまま突き進む。

 

客観的に見て、これは幸せな人生とは言えないと思います。

 

努力や労働と無縁ではあるけれど、

人として多くの人に愛され、

人間的成功を収めることができたとしても、

やはり、経済的に困窮していると、

貧すれば鈍すで、その人の本来の輝きを曇らせてしまう。

 

これも、幸せな人生とは言えないような気がします。

 

もちろん、「幸せ」だけが人生の尺度ではなく、

「幸せの基準」も人それぞれ。

上記のような方が仮に実在するとして、

その人生を批判するつもりはまったくありません。

 

仕事のモチベーションや、その出発点は、

「自分のため」が基本だと思います。

でも、仕事の成果は、どれだけ個人の努力が

素晴らしくても、実は個人の力だけではない。

運、不運もあると思いますし、

それ以上に、社会の中で仕事をする以上、そこには

何人もの人がかかわり、支えてくれているからこそ、

成果が手に入るのだと気づくはずです。

 

自戒を込めて書くのですが、

人は、仕事を通して、社会の有機的な人とのつながりを知り、

そこに「感謝」をする。

そして、いつしか仕事のモチベーションも、

「自分のため」から「人のため」に徐々にシフトしていく。

 

私の仕事で言えば、「いかに本を売るか」ではなく、

「いかに読者に有用な情報をお届けできるか」ということに

なると思います。

…ほんと、肝に銘じます。

 

話は変わりますが、100キロマラソンもそうでした。

最初は、単に自己満足のためと、この本の効果を

編集担当が実際に走って証明するという

目的しかありませんでした。

 

しかし、FBやブログで宣言すると、多くの方から

励ましを受け、社内をはじめ、多くの方々から応援を

いただきました。

 

結果、無事に完走できましたが、それは上辺の表現ではなく、

応援してくださった方々、当日、ボランティアでエイドに

立ってくださった方々、そして家族の理解があったからこそ

できたのだと痛感します。

 

そしてなにより、あのきつい後半戦、

頑張れたのは、いただいた温かい応援のお蔭でした。

 

今、私が考える幸せな人生は、仕事を通して

自分の欲望を充足させるというよりも、

むしろ、他人のニーズに応えること、

つまり社内・社外を問わず、少しでも人の役に立つべく

努力するということです。

 

完全成果主義の会社に勤務される方には、

何を甘っちょろいことを!

とご批判を受けるかもしれません。

 

でも私が言いたいのは、成果主義の批判ではなく、

仕事の本質は、「自分のため」ではなく、

「人のため」をスタートラインにしたほうが、

より大きな喜びが得られ、

その経験が、個人の能力を最大化させるのではないか、

ということです。

 

何だか長々とすみません。

最近、もやもやとした思念がようやく言語化できそうだった

もので、つい勢いで書いてしまいました()

ごめんなさい。

 

さて、仕事に戻ります!

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1月中旬発売予定の『挫(くじ)けない力』(仮)の紹介ブログです。
新着情報、書籍内容の紹介、編集こぼれ話、そして担当編集Fの「過酷…(-_-;)100キロマラソンへの道のり」などを随時更新していきます!
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