胃腸はかなりデリケートな臓器。
夏場は、冷房や冷たい物をたくさん飲み過ぎて、
その働きが落ちてしまいがちです。
(と、言いつつ今日の私の机の上…。反省。しかし、ブラック好きだ…)
私も週末ランニングのあとは、
冷たいスポーツ飲料や炭酸飲料を、この時期1リットル以上は
飲むでしょうか。
いろいろ調べてみると、ある程度ハードなランニングは
胃腸に対してはちょっと負担をかけ過ぎてしまうようです。
血液が足腰の筋肉に行ってしまうので、
胃腸には血液が行きにくいわけです。
フルマラソンや、ウルトラマラソンは、長時間走り続けるので、
途中で補給を何度もしなければならないのですが、
弱った胃腸はすぐに栄養分などを吸収しづらい。
ですから胃腸の弱い方は、いくら走力や持久力があっても、
なかなかいいタイムを出しにくいようです。
もっとも、ランニング自体が胃腸に悪いというより、
長時間走るということは、体のさまざまな部分に結構負担を
かけてしまうということですね。
ですが、前述のように、走ったあとに冷たいものを
いつもより多く摂ってしまうと、
いつ胃腸がストライキを起こしても不思議ではありません。
走らなくても、この時期冷たいビールなど飲み過ぎてしまう
ものですね(笑)。
実は現在、胃腸の健康についての本を編集担当しています。
特に、腸は元気の源のようです。
昔から、「肚から声を出す」「肚が座る」などの言葉がありますが、
腸がある部分、臍下丹田付近を重要視していたことが
そこからもわかります。
ついでに言うと、生物はもともと、消化器官しかなく、
脳は腸などよりも、歴史の浅い新参者ということです。
その分、実はうまく身体になじめていなくて、
時折、暴走してしまうらしいのです。
甘い物や、ポテトチップスが止まらなくなるのも、
脳の暴走の一種。私もよくやってしまいます。
さらにもうひとつ。
ラケットの「ガット」、これは「腸」という意味。
昔は羊の腸を使っていたので、この名前が残っているとのこと。
今はさすがにナイロン素材ですが。
で、「ガッツ」という言葉は、この「ガット」あるいは「ガツ」
(焼き肉店でおなじみ…この場合は胃が多いようです)
から来ているんですね。
つまり「ガッツ」は肚から湧いてくるイメージでしょうか。
…なんだか雑学みたいになってきました(笑)。
脱線し過ぎですね(笑)。えー、つまり。
基本的にランニングは血行をよくして体にいいものです。
ですが、この暑い時期は注意が必要。
胃腸を壊してしまっては、体力が落ちて夏バテしやすくなり、
快適にランニングを楽しむどころではなくなってしまいます。
できるだけ冷たいものは最小限に控え、
腸内環境を整える食物繊維の多い野菜をたくさん摂り、
納豆やヨーグルトなども意識して摂る。
胃腸を労わり、“ガッツ”で暑い夏を快適に乗り切りましょう!
…でも、ビールは多分やめられないんですけれど(笑)。