すでに、速報でお伝えしたように、今回のチャレンジは
残念な結果に終わってしまいました。
ご声援いただいた方々、ありがとうございました。
当日は、上野から新幹線で那須塩原駅に向かいました。
正味、50分くらいであっという間に着き、
選手用のバスに乗り込みます。
ここから会場までややあって30分。
(受付のある体育館。きれいな施設でした)
会場で受け付けを済ませて、着替えます。
貴重品の預かり所などもあって、至れり尽くせり。
シューズを足にフィットさせ、いざ会場のグランドへ。
(まさに、マラソン日和のいい天気)
それにしても、制限時間4時間というスパルタンな大会らしく、
出場選手みんながすごいランナーに見えます。(実際そうでしょうね)
で、スタートラインに。
私はもちろん最後尾近くにつきました。
(ちょっとドキドキしながらスタートを待ちます)
天気がよく気になるのは思ったほど寒くないこと。
暑さに弱い私としては、やや寒すぎるくらいのほうが
好都合でしたが、まあ、それはそれ。
俎板の上の鯉の気分で、スタートを待ちました。
10時ちょうどにスタート!
5キロくらいを走ってやや体が重い感じ。
そういうことはよくあるので、さほど気にせず走りました。
キロ5分30秒を少し上回るペースだったと思います。
まずは計画通り、ハーフまではある程度楽に走れそうと
思いました。
プランとしては、前半で足を使いすぎないようにして、
ハーフからはやや無理をしても5分40秒くらいで走るというもの。
…しかし、なんだかおかしい。
やけに体が重く、最後まで走り切れるイメージが浮かびません。
今年の荒川と比較しながら走っていましたが、
余力がまったくない、という感じで、脚の筋肉もやや
こわばっています。
ハーフを過ぎ、ここからが頑張りどころ。
この時点では、また体が軽くなってなんとか行けるのではと
楽観していました。
しかし、23キロ地点くらいで、あれ、益々体が重いと感じる
ようになってしまいました。
25キロを過ぎる頃には、走りにまったく余裕がありません。
それでも、ペースメーカー代わりに追いかけていたランナー
二人の背中を追っていましたが、ついに見失うようになりました。
練習でさえ、毎週28キロくらいはある程度余裕で走っているのに、
すでに体が悲鳴を上げ、心が後ろ向きになっています。
回収車がすぐ後ろに迫っているような恐怖感も。
この時点で、気持ち的には切れていたように思います。
これまでのマラソンは、30キロを越してから苦しさと向き合って
きましたが、このマラソンに限ってはそれが25キロから来たような
感じです。
そして、ついに28キロを過ぎて少しだけ歩いてしまいました。
5年ほど前に出場したつくばマラソンで初めて歩いて以来、
2回目の歩き。いっそ、棄権しようかとも思いましたが、
再び走ってみます。
しかし、一度歩くと緊張の糸が切れたようにがんばりが
きかなくなりました。
32キロくらいからはすでに完走をあきらめて、
ひたすら歩きました。
で、運命の33キロ過ぎ、チェックポイントで「打ち切り」の
文字が…。
(むむむ、残念。しかし、同時に安ど感も)
残念でしたが、ある種、ほっとした気分も正直ありました。
会場まで運んでくれるバスに、他の選手とともに乗り込みます。
悔しいという感情より、淡々と結果を受け容れていました。
敗因は、ずばり練習不足。
会場に戻って、着替えて顔を洗い、帰りのバスに乗って
那須塩原、また新幹線で上野へ戻りました。
ビールも飲まず、そのまま帰宅。
不思議なのは、体にそれほど疲れが残っていないこと。
完走できなかったので、距離的に短かったこともあると思います。
でも、翌日も翌々日も、筋肉痛があまりありません。
なんだか、力を使い果たせなかった不全感が。
自分なりに敗因を分析。
? なによりもまず練習不足。これは言い訳できませんね。
? この大会では、エイドは給水のみで、固形物がなし。
これは初めての経験。ゼリーなどを携帯すべきでした。
ガス欠を起こしていたのかもしれません。
? 調整の失敗。先週末にやや練習が不足しているからと、
30キロ近く走りましたが、この時の疲れが抜け切れていない
ような気がしました。
? 意外に暑くて、正午すぎから気温が上がり体力を奪われた。
とまあ、こんな感じです。
でも、同じ条件で完走している方もたくさんいたので、
やはり一言、練習不足だったのでしょう。
しかし、大田原マラソン自体は都心から離れている割に
時間もかからず、アクセスも悪くありません。
コースも日本の原風景のような田園風景でしたし、
アップダウンも激しくないので、いい大会だと思いました。
来年もまた出ようかなと思います。
目標はクリアできませんでしたが、再チャレンジの楽しみが
できました!
あと、改めて、マラソンは甘くない、ということを教えられました。
とにかく、練習を淡々と積み重ねることが重要ですね。
私の中で、サブ4の価値が上がりました。
このハードルをクリアする愉しみができたことに、
まずは感謝、です。
長々と失礼しました。