むしゃくしゃしたり、うつうつしたり…。
仕事もプライベートも思うようにいくことのほうが少ない
私にとって、ランニングがいかにレジリエンス力=挫けない力を
与えてくれているか、前回も書きました。
(人はなぜ、走るのか?…楽しいから・笑)
振り返ってみても、自分の思い通りにいくことって、
10回のうち1回あるかないか(あくまで私比ですが)。
どうなんでしょう、
社会的に成功している人や、
悟りを開いているような人でも、
実は同じなんじゃないかな、などと思うのですが。
さて、即効性と遅効性のお話でした。
即効性とは、気分がダウンしているときに、とりあえず走ると
気分が嘘みたいに晴れてくることです。
ランニングを習慣にしている方なら、
みなさん賛同してくださるでしょう。
仕事以外にも、失恋したとか、友達と喧嘩をしてしまったとか、
そういうシチュエーションでもランニングは効果を発揮しますね。
私などは、失恋などはもう遠い過去のことになってしまって、
はて、人生にこれからこういう感情を抱くことがあるだろうか、と
考えると、ちょっとハッとするのですが(笑)。
青春ドラマでは、失恋やライバルに敗れたあと、
主人公は夕日に向かってとにかく走りますね。
あと、「ばかやろー」なんて叫んだり。
要は、ほぼ同じようなことなのかな、とふと考えたりします。
いや、今風にいえばカラオケでストレス発散に近いのかな。
ランニングの即効性も、突き詰めれば同じなのでしょうか。
悩みや苦悩で頭がいっぱいいっぱいになったときは、
とにかく身体を動かす(大声を出すを含めて)ことが
非常に効果的です。
経験上、私もランニングをする前からそうしてきたように思います。
アルコール、という手もありますが、
お酒はやはり楽しく飲みたいもの
(走ったあとの仲間とのお酒は、もうサイコー!です)。
(イメージ写真です。ある居酒屋の絶品つくね!)
辛いときにアルコールに逃げると、アディクションの可能性も…。
さて、重要なのは即効性よりもむしろ遅効性だと思います。
遅効性という言葉、即効性の対義語なので使ってみましたが、
ちょっとしっくりしませんね。
要するに、習慣化による効用という意味です。
いわば、即効性は対処療法ですが、
習慣化による効用は、根治療法とまでいかなくても、
現実を受け止めるキャパを広くする、
ショックに折れない柔軟性を鍛えるという意味において、
非常に有用であると考えます。
どんなことがストレスになるかは、個人個人の資質や経験に
よっても違います。
でも、心の芯が、たとえば柳のように柔軟性と再現力のある
しなやかなものならば、どんなストレスもある程度、
受け流すことができるのではないでしょうか。
効用としては、ストレスなどの耐性だけではありません。
ダイエット効果、さまざまな身体の健康維持、アンチエイジング、
ビジネスにも応用可能な長期的視点の獲得…などなど、
『挫けない力』にもありますが、きりがないほどいいことづくめ!
(ウルトラマラソンのゴールシーン。これほど、報われる瞬間はそうそうないですね)
これだけのマラソンブームの裏側には、
習慣化に成功した人たちが、こんなに多くの遅効性の効用を、
すごくクリアに実感されていることがあるんだろうな、と思います。
暑い季節ですが、皆さま、熱中症には十分に気をつけて、
ランニングライフを楽しみましょうね!