2007.05.01野見山さん 窪島さん 出版記念会
「野見山さんと窪島さんの本の中から……」と、朗読を務めてくれた青木裕子さん。お二人の著書のさわり部分を朗読された。舞台左側には、お二人の本が10冊ずつ飾られていた。
青木裕子さんの朗読部分は極めて適切だった。野見山暁治さんと窪島誠一郎さんの人となり、ご両人の関係、無言館の赤ペンキ事件についてお二人の反応の違い等がよくわかったはずだ。まだ読んでいない方も興味を喚起されたに違いない。
「久しぶりのヨモヤマばなし」と題する対談のため登壇された野見山暁治さん(右)と窪島誠一郎さん(左)。「会うたびに、背が大きくなる」と、野見山さんがおっしゃるほど、窪島さんの身長は高い。
旧知の間柄だけに無言館設立までのエピソードやお互いの人となりに話の花が咲いた。とくに無言館が影も形もない頃の苦労話は、聴衆の涙を誘った。
軽妙洒脱なやりとりに場内も笑いの渦に。著名人も僕が気づいた植田いつ子さん、小林亜星さん、永井龍之介さん等をはじめ何人か散見された。約240名の聴衆の方が熱心に聴いてくださった。
天満敦子さんのヴァイオリン演奏には聞きほれた。会場には天満さんの追っかけとも見られる方が50名位いた。なにせ天満さんのヴァイオリン演奏付のパーティとなると、3万円から5万円ぐらいするから、2500円の入場料は破格の安さ。
演奏の合間にご挨拶。誠ちゃま(窪島誠一郎さん)との出会い話は笑いを誘った。
第二部「懇親会。野見山さんと窪島さんを囲んで……」の司会進行した青木裕子さんとそれをアシストした弊社・藤木企画部長。
二冊の本を編集担当した野本博くん(愛和出版研究所代表取締役)。「編集者は黒子の存在で、お二人の本作りを通じて至福の時間を過ごすことができた」との挨拶。
合間に、社員が考えた福引きをやった。右端の金井くんが持っているのが抽選箱。くじを引くのはゲストの方々。社長の私も引かされた。
福引き抽選の選者として挨拶する野見山暁治さん。「こんなことをし、大出費して、儲からない結果を恐れる」とのお言葉。いやいや、ありがたいお言葉で恐縮いたします。
野見山暁治さん、窪島誠一郎さんと記念撮影する方が続出する。
淑やかな方たちに囲まれた野見山画伯。
広い会場で様々な交流が行なわれた。
右端、後ろ姿の窪島さんが植田いつ子さんとお話されている光景も。そういえば美智子皇后陛下も無言館には以前からご興味をお持ちだった。植田いつ子さんといえば美智子様とお親しいので、本日の講演、無言館設立の話を皇后陛下にもしてくれるのではないかと、勝手に想像している。
野見山さんがパリにいた頃からの親友である画家の岡本半三さん(右から二人目)も、パートナーである高松千栄子さん(中央)と鎌倉から参加された。 美術評論家の菅原猛さん(右)も奥さんであるヨシダ ミチコさん(左から二人目)と参加してくれた。皆さんと僕は旧知の間柄。
山梨県北杜市から参加された詩人の林立人さん(右)と奥様(左から二人目)。林さんは、野見山さんの義弟・田中小実昌さんと親しかったので話も弾んだ。僕の知っている人では、無言館のある上田市から写真家・岡田光司さん、康子さん夫婦もわざわざ駆けつけてくれた。
第二部会場は満席状態で終始した。
会場の外では、二冊の本と月刊『清流』2007年5月号を即売した。担当の田邉営業部長と木内文乃さん、ごくろうさんでした。
お二人のサイン本購入に長蛇の列ができた。
当日、張り切って運営に当たった社員たち。
この日の御礼を感謝して、閉会の挨拶。僕は言語障害の上、ワインで酔っ払っていたので、メロメロの挨拶だった。それにしても盛会だったな。