こんにちは。西出ひろ子です。
私はこれまでにマナーに関する本を数多く出版してきました。
今回の本も、やはりマナーに関する本ですが、
「マナー」と「運」について初めてアプローチした内容です。
私の提唱するマナー、美道は、「型」より「心」、
そして、「キレイ」より「美しい」を目指します。
そして「美しい人」は、たいてい運がいいのです。
その理由は、本書でじっくりお読みください。
人生のどん底を経験しながら、真のマナーを身につけ、
「幸運体質」に変わった、私自身の経験も豊富に入っています。
ぜひ、読者の方に、運のいい人生を切り開いてほしいと願っています!
マナーコンサルタント・美道家。ヒロコマナーグループ 代表。ウイズ株式会社代表取締役会長。HIROKO ROSE株式会社代表取締役社長。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。大妻女子大学卒業。国会議員などの秘書職を経てマナー講師として独立。31歳でマナーの本場・英国へ単身渡英。英国・オックスフォードにてビジネスパートナーと起業。帰国後、名だたる企業のマナーコンサルティングやマナー研修などを行い、人財の育成と収益増に貢献。「人材コンサルティング会社100選 2017」(日本人材ニュース社)にも掲載。その実績や成果は、テレビや雑誌などでもマナー界のカリスマとして多数紹介される。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」「龍馬伝」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」など、ドラマや映画、書籍などでのマナー指導・監修も行う。また、内面と外面を美しく変身させ、その人の人生を好転させると評判のヒロコマナーは、日本は元より中国などの海外でも人気を博し、上海でのセミナーは、3日間で1万人を動員。開催する講座はすぐに満席となる。さらに、日本の伝統文化と真心マナーを世界に広めるべく、日本製フォーマルバッグシェアNO.1の老舗 岩佐製作のマナーバッグのデザインやプロデュースも行う。著書に、28万部突破の『お仕事のマナーとコツ』(学研プラス)、『マンガでわかる! 社会人1年生のビジネスマナー』(ダイヤモンド社)、『超一流のビジネスマンがやっている すごいマナー』(ぱる出版)、『マナーコンサルタントがこっそり教える 実は恥ずかしい思い込みマナー』(PHP研究所)など多数。
今回、思わぬご縁から本書を担当させていただくことになりました。
森下裕道さんのご著書『本番に強い人は、ヤバいときほど力を抜く』という本で編集担当を務めさせていただきましたが、そのお祝いの席に、私もお呼ばれしました。そこで初めて西出先生にお目にかかりました。
西出先生の相手を喜ばせようとするさまざまな演出に、森下先生はもちろん、私もとても驚き、感激したのを覚えています。
本書を作るため、何度か打ち合わせをさせていただきました。その度に、とても丁寧に、本当に書籍そのもののご対応、そしておもてなしをいただきました。
私がそこで感じたのは、まさに「言行一致」ということでした。そしてそれは、マナーの根幹でもあり、人間が信頼関係を築いていく上で大変に重要なものであると思います。
たくさんのマナーに関する本を出版されている西出先生ですが、今回の本は、これまでの本とは、少し違った角度からマナーをとらえ、その効用を提案するという内容になりました。
そして、打ち合わせの中で、先生ご自身の過去の壮絶な体験や、苦悩をお伺いし、いまではまったくそのようなご経験を感じさせず、むしろ太陽のように明るく、周囲を照らす存在でいらっしゃることに、敬意を抱きました。
その原動力、あるいは、西出先生ご自身を「幸運体質」に変えたのが、まさに先生の提唱されるマナー、言い換えると「美道」だったのです。
本書では、そのマナーの真髄と、考え方を詳細に解説。そして読み進めると、生活の中で、では具体的にどうそのマナーを落とし込んでいくか、という構成にさせていただきました。
この本は、単なるマナーの実用書ではなく、正しい真のマナーによって、人がどう変わり、運がよくなるのかを詳細に解説しています。
まるでスピリチュアル、のようですが、本書の中にもある通り、「目に見える型、よりも目に見えない心を優先する」真のマナーは、ある種、究極のスピリチュアルであり、人間のコミュニケーションにおいて、とても大切なものであると思います。
本書を読み、マナーを身につけると同時に、幸運体質になる方が一人でも多くいらっしゃることを願っております。
仕事をしている時、知人や親戚とお祝いの品などを贈る時、奮発して素敵なお店で食事をすることになった時…。「これはどうするんだったかな?」と、慌ててマナーの本やインターネットで調べることが多々あります。好い年をして恥ずかしながら、きちんとマナーを身に付いている自信はありませんでした。
そんな私が、「西出先生の新著の手伝いを」とお話をいただいたのが、2016年の夏のこと。仕事としてはもちろん光栄で、なおかつ改めてマナーを学ぶ良い機会になるはずと、公私ともに喜びいっぱいでスタートしました。
初めて西出先生にお目にかかり、話をうかがって、少々大げさですがびっくり仰天! 思い描いていたものと内容が全く違うのです。ざっくばらんに言えば、マナーは相手に失礼のないように、そして自分が恥をかかないように振る舞うための決まり事のようなものではないですか? ところが「マナーとは相手ありきの思いやりの心」であって、「マナーによって運が開ける」とおっしゃるのですから。
でも、西出先生のお話が進むにつれて、その言葉が心の中にストンと気持ちよく収まりました。マナーの力はスゴいのです。思いやりの心という基本を理解して、知識を身に付けながら実践すれば、周りの人と一緒に自分も幸せを感じられ、良いことがどんどん増えていく。これだけでは「なんだ、それ?」と言われてしまいそうですが、本を読んでいただければみなさん、納得なさるのではと思います。
いまの時代、なにかと〈自分ファースト〉に物事を考えがちです。もちろん自分のことは大切で、幸せになりたいと願うのは当たり前。でも、みんなが自分中心に物事を考えていては、世の中はケンカであふれてしまいます。自分以上に相手を思うことは、簡単ではありません。でも、そこをなんとか努力すれば、相手も自分も、そしてみんなが幸せになれるなんて、本当に素晴らしい!
西出先生のこうしたマナー論の土台には、ご自身が乗り越えてきたつらいご経験があります。そのお話もまた、この本で明かしていらっしゃいますが、先生の晴れやかな笑顔と柔らかな声は、まるでそのような過去を感じさせません。だからこそ、いまどれほど苦しい思いをしている方でも、自分の考え方、心の持ち方を変えることができれば、必ず光が見えてくるとエールを送ってくれています。開運のためのパワースポットは、どこかの神社や遺跡ではなく、マナーの本質を知って、実践しようとする自分の心にあるのです。
私にとっては、改めてマナーを学ぶ良い機会どころか、自分の心を問い直す大事な機会となりました。ぜひ一人でも多くの方がこの本を手に取って、マナーの力を実感してくださることを願っています。