黄龍士

黄龍士 中国古碁・最強棋士対局集

薛 至誠

牛 仙仙

マイケル・レドモンド

定価
4180円(税込)
サイズ
A5判 上製 328ページ
ISBN
9784860293772
発売日
2012年7月27日

内容紹介

中国囲碁の最盛期といわれた清代、精彩を放った棋士がいた。それが黄龍士である。少年時代から極めて聡明。囲碁を覚えて数年たった頃には、故郷で敵なしの強さ。18歳のとき、当時のトップ棋士、盛大有との七番勝負で連勝した。その後も強豪が挑むも、ことごとく退けた。当時、互角に渡り合えたのは周東候と徐星友だけという。中国の「十四聖人」に、棋士として一人選ばれている。そのことからも特別な存在であったと知れる。本書はその黄龍士の対局集。

古代中国の棋士の持つ戦闘力、計算の深さは、現代の棋士でも超え難い力がある。中国から来て、かつて日本のトップ棋士として活躍した呉清源は、古代中国の碁を研究してその精髄を学んだ。強さの秘訣はそこにあった。古代中国碁のように、好戦的な棋風で知られる韓国の棋士は、精密なヨミと鋭い踏み込みを武器に、「闘いの碁」で、世界を征した。私たちはもう一度、古代中国の「闘いの碁」を研究し直す必要がある。
マイケル・レドモンド

オンライン書店