内容紹介
第三次「三田文学」を創刊した山川方夫、その編集長時代に、曾野綾子、江藤淳、坂上弘など、数々の才能を引き出し開花させたことで知られる。また自身、作家として芥川賞4回、直木賞1回ノミネートされるほどの実力者であった。ただ、残念ながら、これからの将来を嘱望された34歳のとき、交通事故により夭折した。その山川方夫の遺作エッセイ集である!!
本書には、小林信彦、石原慎太郎、江藤淳、曽野綾子、大江健三郎など同時代作家への優れた文藝評論から、ミケランジェロ・アントニオーニの「情事」、アラン・レネの「去年マリエンバートで」「尼僧ヨアンナ」などの作品に対する卓抜した映画評論、東京論、恋愛論などまで、読みどころ満載のエッセイ集である。